2013年07月19日

カンパお願い

当会は財政上は専らカンパで成り立っています。
会費・カンパを下記口座までお願いします。

りそな銀行 北浜支店 普通0115719
口座名義:ギャンブル被害をなくす会


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ギャンブルNEWSピックup

○2013.7.1 泉佐野市「りんくう」にカジノ(IR)誘致で部長級ら任命
○2013.7.2 大商大アミューズメント産業研究所「ギャンブルの歴史展」(8.10まで)
○2013.7.6 馬券を非課税にして売上増を(朝日 有吉記者)記者有論
○2013.7.10 サマージャンボ5億円(3億円+前後)と2000万円サマー、市町振興645・646回くじ
       5億円26本といっても総売26ユニット780億円売上という読みづらい条件付
       2000万円450本といっても総売9ユニット270億円売上という限定条件付
人気のない参議院選挙の最中に「サマージャンボ宝くじ」が売られる。選挙より宝くじで「夢」をというのでしょうか。選挙・投票よりも夢が買えると思う人々の行列はアベコベだと思うのですが・・・。
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主張 ギャンブル依存症の「生みの親」と「育ての親」

 ギャンブル依存症は、パチンコ~宝くじのギャンブルが生み育てている。
 まず、ギャンブルに参加する人口においては宝くじ、totoが底支えをし、年金生活者、若者から老人、男女を問わず広げている。1兆2000億円の売上は300円くじにして40億枚(100~200円くじならその2~4倍)となり、年に40枚買う者が1億人、100枚(3万円)購入として4000万人となる。多くの人は依存症になっていないが、「クセ」になり「遊び」から依存症が生まれないとはいえない。
パチンコ・スロットは年に1000万~2000万人の人を集めるが、その多くの中で常習参加者になり、高齢者と女性の増加がはっきりしている。パチンコ人口は一時より減り、業界の競争が激しくなったともいうが、その分一人がパチンコに熱中し投ずる金額を増やすため、業界は新型機等の開発と導入が必至となっている。
また、競馬、競輪、競艇の売上収入はジリ貧となり、地方ギャンブルでは赤字のところも生まれている。今や都市の中心部に場外券売場を増設した。大阪でも梅田に競馬用のウィング、競艇用のボートピアがあり、南の道頓堀には競輪等のサテライトがある。公営ギャンブルは都心の繁華街に進出して、より大衆化しているのである。また、売上をみると競技場での「本部売上」より「場外売上」が多い。さらに、電話とインターネットの売上が年々多くなり、中央競馬では平成20年以来全売上の50%を超え、その割合も年々増大している。また、射倖性を高めるため、連勝券を3連勝券にして100円が万円単位、時には百万円という当たりが出るようにしている。このように「公営競技」というも、その競技を視たり楽しむより、金を賭けるだけのギャンブルとなっている。
そして、パチンコや公営ギャンブルで生み出した企業関係者の高収益や国・自治体の一方で、「病人」と「借金」を増やし、結局は国・自治体、国民の社会対応経費の増大というギャンブル被害が拡大しているのである。ギャンブル依存症を生み育てる元凶が、公認ギャンブルである。
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コラム7 ギャンブル言葉遊び

今回より、賭博ギャンブル関係の「言葉遊び」のコーナーを始めます。
<語呂合わせ>
  アベノミクスでデフレ対策 → アベノミスギでデブノ体質
  ロト・ジャンボ・トトはビッグ → 老盗るギャング、徒党はびっくり
<替え歌>
  ♪もういくつ寝るとお正月~ の「お正月」を年末ジャンボに替えますと・・・
  「もういくつ買うと大当たり 億円当たれば家を建て 車も買って海外へ 
   早く来い来い ジャンボくじ」 という歌に。
<尻取り歌>
  スカイツリー高い 高いは富士山 富士山は大きい 大きいのはくじら くじらは黒い 
  黒いは暗夜 暗夜は視えぬ 視えぬはギャンブル依存症
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コラム6 創作BIGな嘘宣伝セリフ

ドカンと6億、いや8億円、必ず当たるBIGだよ、でも買わなきゃ絶対当たらない。
ビッグマンが教えちゃう6億円は土金に買う人よく当たる。
あなたの生まれ月でよく当たるかも教えちゃう。インターネットでみてほしい。
今日は大安、良い日です。一粒万倍日はあした。どちらもくじ買う良い日だと店に貼り出しています。くじの当たる日を教えてる。
なになに今日は不成就日だなんて。そんなのあてになりません。とにかく今日中に買いましょう。
仏滅や不成就日は店に貼り出していないでしょう。貼り出しているものだけとにかく信じて買うっきゃないの・・・
        ※この口上は事実に基づいた創作です。あまりにビッグマンや店のおばさんの説明とそっくりですが、彼、彼女らは「売るため」「広告出演料をもらうため」やるっきゃないのです。「嘘」とわかっていてもやめられないのも商業主義・金儲け主義で夢に酔わせて売るしかない「商品」の罪(さが)なのです。
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コラム5 パチンコ屋マルドリのチンドン屋口上

昭和40年代まで、チンドン屋はパチンコ店の新規・新装開店に鉦や太鼓、クラリネットを店先で演奏して宣伝した。
「東西、とーざい(チンドン) 本日お集まりのお客様方に(チチンドン) マルドリパチンコが贈る(チン) 開店記念(チン) 大放出の(トドン) 御挨拶に参上つかまつりました(ドーン)。
 今回新しく20台のパチンコ機、10台のスロットを(チン) 用意導入しておりまして(ドンドン) 皆様に店の名前のように商品を丸取り(チンドン)していただければと思っています(ドンドン)。ものは試し、やってみなくては勝てない(チンチン)のです。
 賑々しく御入場のほど、お願いしまする・・・(ドンドンチンチン)」
※マルハンというNo.1のパチンコ店とは関係ありません。あくまでフィクションで、マルドリは店が客の金を全部とるという意味ではないことをお断りします。
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書籍紹介

 本会報2号でも転載の形だが8頁にわたってギャンブルに関する刊行図書、論文等を紹介した。
http://gambl.seesaa.net/article/268441317.html
これらのほとんどは学問的レベルのもので、よほど国会図書館にでも行かなければないものもあり(行ってもないものも?)、入手、アクセスは容易ではない。
「儲けられる法」と銘打って売るものは詐欺的なものであるが、それらは新本店にも並んでいる。一方、一見入手しやすそうな新書版もあるが、これらは意外にも発行期間が短く絶版になっていたりして古書店でも入手しがたいものがある。競馬、競輪、競艇、宝くじ、totoの公営事業もその年史等があるが入手しにくい。パチスロも同じである。できれば安く入手したい。2以下はアマゾン等古本で入手できたもの。以下、◎は役に立つ、△は買って読むほどでないもの。
1.◎『賭博大百科』 山本卓 (データハウス社 1989.3.15発行 1400円)
   よくある業界紙ライターが昭和にまとめた本である。違法賭博、ヤクザ、サイコロ、花札賭博、手本引、野球賭博から刑務所内のバクチの第1,2章、カードゲームの第3章、カジノ賭博の第4章、公営賭博の第5章まで詳しくやり方や実状が書かれている。
   宝くじ、totoはないが、3Kは詳しい。そして「博徒の半生」という小説は私小説のようでもある。依存症やヤクザ世界についても教えてくれる。
2.△『カジノ大全』 スタンフォード・ウオン(ダイヤモンド社 2005.2.17発行 3200円)
   アメリカのギャンブラーのウオンとコンサルのスペクターの共著、ギャンブルを勧める本。ギャンブラーになるという第1部、運に賭けるという第2部、技を磨き競争優位を狙うという第3部、ポーカーゲームの第4部、数字を扱うロッタリー、ビンゴ、キーノの第5部、バーチャルギャンブルの第6部、マネー・マネジメントの第7部まで全27章は、一定のアドバイスをしつつもギャンブル、カジノへ誘うものである。ギャンブル用語から各種賭けの世界を紹介している。
3.△『パチンコがなくなる日』 POKKA吉田 (主婦の友新書 2011.3.10発行 781円)
 「警察、民族、犯罪、業界が抱える闇と未来」という副題がある。1章:警察とパチンコ、2章:釘と換金のグレーゾーン、3章:パチスロがなくなる日、4章:マックスタイプがなくなる日、5章:民族とパチンコ、とあるようにグレー産業の闇を白日の下にしようとする本であるという。
   かつてパチンコ紙業界にいた。WEBサイトも主宰する氏のペンネームでの一著作で、パチンコ業界と警察の絡みは一定詳しく参考になるが、パチンコを深く愛する「パチンコジャーナリスト」であって仕事もなくなるのか、パチンコ反対はではもちろんない。
 溝口敦氏の『パチンコ30兆円の闇』は評価するが、『なぜ韓国はパチンコを全廃できたのか』の若宮健氏の記述はデタラメが多いと酷評する。
   しかし、本書を全て読んでも「本当の闇」を白日の下にさらしているかとなると、やっぱり大きな闇が残っている。決定的な弱点は、パチンコ業界の金儲けの一方で依存症を含む大衆収奪については無頓着なところである。題名倒れになっている。
4.◎『ギャンブル依存症』 田辺等 (NHK生活人新書 2002.12.10発行 680円)
   長年、ギャンブル依存症の治療、対策を担当した医師が、「依存症」になりかけている人、・家族に向けて実例も示す好著。ここまで努力している医師の一方で、「病人」と「被害」を増やしているギャンブル事業(公的賭博、パチスロ)、さらに貸金業までの罪を実感させるが、本書に「告発」まではない。
   氏は北海道立精神保健福祉センター所長であり、自らの努力とは別に国や自治体の取組不足までは批判していないが、地に足をつけた活動からの著作として勧めたい。

5.△『日本のカジノはこの街にできる』 伊丹治生(マイコミ新書 2010.10.31発行 780円)
   元ギャンブラーでパチスロ誌編集もしたライター、他の著作に「勝てる思考の馬券術」など。カジノ議連の動きなどをみて、全国の誘致状況を紹介する。
   序章:カジノは本当に必要か、1章:カジノが地方を再生する、2章:カジノ合法化の問題点と対策、3章:アジアのカジノ、世界のカジノ、4章:カジノ合法化をめぐる動き、5章:日本各地のカジノ計画、終章:理想の日本カジノ、とあるようにカジノ賛成の立場で取材してまとめたもの。著者の意見には新しいものはなく、実はよくわからないのに民営カジノによるプラス経済を評価する。
   ただ、最大のデメリットはギャンブル依存症とあり、シンガポールの入場規制、借金のできない仕組みをいう。カジノ収益から対策費が出されることだけはいうが、その実効性や具体策はない。そして、表面的だがマレーシアのクアラルンプール、フィリピンのカガヤン州、カンボジアのプノンペン外、ミャンマー、ラオス、タイ国境付近、アメリカのラスベガス、アイオワ、イリノイ、コネチカットなど船上カジノ、欧州のモナコ、ドイツ、イギリス、ロシアなどを紹介しているが、いずれも詳しいものはない。
   日本では沖縄、東京、大阪、常滑、北海道、秋田、徳島、熱海、西九州、能登、宮城、千葉、神奈川、和歌山、北九州までその誘致の動きを紹介している。
6.△『改訂版 知っておきたい競馬と法』 大蔵省印刷局 (1996.3.25発行 1000円)
   競馬で儲けると「一時所得」にせよ「雑所得」にせよ、自主申告して納税せよというのが大蔵・財務省、国税局、検察庁の考え方である。既報のとおり、刑事事件で争点となったのは継続的にインターネット購入していた場合の負け馬券の経費計算をどうするかだった。一審は負けた馬券も経費として認めたが、国税局・検察側は控訴して断固争う構えのようだ。
   競馬について政府はどう案内しているのかを知りたくて、本書を入手して調べた。
   競馬法から勝馬投票券、収益金の使途、払戻金の算出などQ&A127問とあるが、218頁のどこにも客が勝った場合の客の納税義務については一言も触れていない。競馬法でノミ行為、馬券偽造、ワイロなどには厳しい刑事罰が定められているが、勝った場合の脱税などは全く記載がないのである。客が負けるに決まっている訳とも言えないから、大蔵省としては納税の必要もガイドして当然だが、国民の税を使った政府の出版物なのに勝った客の納税について記述がないのは不当である。
7.△『バクチの自治体』 三好円 (集英社新書 2009.5.20発行 700円)
   氏はフリーライターで、年史、社史を数多く執筆。
競馬、競輪、競艇、オートレースの「公営ギャンブル」は敗戦後の地方財源として「発明」されたが、自治体が「胴元」として「開帳」する公営ギャンブルが税金を喰う事態も生まれている。(1)競馬場が消えた、(2)戦後復興と公営ギャンブルの誕生、(3)猛烈な逆風、(4)東京都の撤退、(5)公営ギャンブルはどこへ行く、の5章からなる。第5章の項目は公営ギャンブルの衰退を示し、「整理合理化計画」「民間委託」から「どうやってやめるかが問題、赤字のまま続けるか、すぐに撤退か」、そして「公営ギャンブルはその役割を終えた」の小見出しにあるように、バクチをする自治体はもはやいらないというのが正しいのである。ただ、本書はテーマのわりに記述の深みがないのが残念である。
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コラム4 植木等の「スーダラ節」(青島幸男作詞)は依存症の歌

 1番は、「ちょいと一杯のつもりでのんで・・・」というようにアルコール依存、
 2番は、「ねらった大穴 見事にはずれ 頭かっと来て最終レース 気がつきゃボーナスすっからかんのからから 馬で金もうけしたやつぁないよ 分かっちゃいるけどやめられねえ」とあり、ギャンブル依存症の歌です。
 (なお、3番は「一目見た娘にたちまち惚れて・・・」というラブアディクションです。)
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コラム3 拡大する賭博広告の「毒」

近時、テレビで競馬・競輪・競艇・くじの新4K広告、さらにパチスロ広告が増えている。車・薬・金融・化粧品の4K、酒・食品の2S、電器・電話(通信)の2Dに、テレビショッピングという世界を広げた通販、大手店舗の広告は相変わらずだが、新4Kギャンブル広告の拡大には、業界の2つの事情がある。広告主側のギャンブルの不振と、テレビ広告の顧客拡大である。
ここには、ギャンブルの一般大衆の不差別な広告は抑制しようという良識はない。より細かく点検すると、新4Kの広告はかつて単に開催日、売り出し日の案内が中心であったが、近時はそのギャンブルのスポーツ性やスターを加えて大衆化を狙っている。またギャンブルの本質を隠した福祉性の誇大宣伝さえある。その一方で、射倖心や夢を煽る馬鹿馬鹿しいまでのBIGマンやくじタレント登用などの宣伝、当せん傾向の誤った不当表示がある。パチスロはメーカーと店舗がスポンサーで、これもパチスロ客を維持・拡大しようと必死である。
ギャンブル広告は、完全独占の4K広告のように業者問題等の余地がなく客の依存症を増やすものと、パチスロのように業者内競争があって、店の宣伝をしている者の違いはあるが、実は市民に「依存症となる遊び」の毒を勧める広告に他ならない(日本は酒の広告は、大きく制限され、外国より甘い基準であり、テレビなどの酒の宣伝は実は内容的にも依存症を増やすものになっているがこの点は置く)。
車内、駅内広告でも、ギャンブル広告が増えている。スポーツ紙はギャンブル紙でもある。ギャンブル専門誌なみ以上にギャンブルを煽っており、「共犯」とさえいえる。もし、カジノができたら、ディズニーランドやUSJのように広告するだろう。そして新広告を増やし、客の誘致を競うことさえ予想される。
かつて、戦争下の経済のため、全てのメディアは思想統制だけでなく、軍事費捻出への宣伝手段となった。カジノは金持ちを中心とする観光娯楽拡大をめざし、外国人を主な対象とするが、日本人客を禁止するのかはっきりしない。外国人の金を収奪するだけが本音に見えると客は来ず、政府の投資は3K以上の無駄となる。カジノ推進派やIR議連は博奕を公認化させようとするが、失われる公益と社会的損失は今も試算されない。自らに廻る利益に向け、その毒牙を磨いているのみである。 (Y)
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コラム2 富くじ社会の三「害」

富くじやギャンブルは、江戸時代に庶民のタンス預金や余剰金が生まれたことで大衆化し、国定忠治や清水次郎長など博徒というアウトローを生んだ。これに寺社や役人も手を貸して、金儲けをして「寺銭」を集めた。現在の富くじは自治体の収益という名目だが、①本来の収のあり方を忘れさせ、行政効果上悪くとも慣例化、惰性化して続けている。そして、②その継続を求める利益集団を生んでいる。③庶民に合理性のない「夢」を追いかけさせ、病気をもたらしている。
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コラム1 賭博と古典

『徒然草』 吉田兼好作
(第126段)「ばくちの負け極りて、残りなく打ち入れんせんにあひては、打つべからず。立ち直り、続けて勝つべき時と至れると知るべし。その時を知るをよきばくちというなり」と惑者申しき。
伝聞の形を借りるが、兼好の意見であろう。しかし、正しい判断と行動がとれるなら「依存症」とは言わない。現在のパチスロなどはゲーム機能を十二分に取り入れ、客を夢中にさせるルーレット以上のギャンブル機械のものである。「よきばくち」というものが実際にあるとは思えない。

『梁塵秘抄』 後白河法皇編(当時の「歌謡」をあつめたもの)
 (365)わが子は二十に成りぬらん 博打してこそ歩くなれ 国々の博党に 
さすがに子なれば憎かなし 負いたまふな 王子の住吉西の宮
  わが子は二十歳になったでしょうか。あちこち博打を打って流れ歩いているそう、国々の博打仲間と一緒に。それでも自分の子ですから憎みきれないのです。どうか負けさせないで。王子の神様、住吉西の宮の神様。
  親バカです。今は依存症の治療を受けさせるべきでしょうが、当時(12世紀)の時代なら母親としてそんなところでしょうか。
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ギャンブルと利権③ 『競艇』

1.このシリーズは、会報11号(4月10日発行)、12号(5月16日)と競馬、競輪について簡単に紹介してきた。今回は競艇をめぐる利権を紹介する。
2.1951年のモーターボート競走法(以下、競艇法という)により指定自治体、一部事務組合が販売する勝舟投票券(舟券)によるもの。競艇は、1952年4月長崎大村で始まった。笹川良一氏の深い関与・利権があり、笹川財団とも呼ばれた(財)日本船舶振興会が長く管掌した。
  今は下記の仕組みでなされている。             競艇入門(三恵書房)より
14号.JPG
  笹川財団から日本財団へと組織変えされたが、この財団には競艇法25条によって、かつては施行者より売上の3.3%、2007年からは2.6%が自動的に交付される仕組みとなっている。日本財団は、船舶事業、海難防止とその他公益活動への事業を補助する財団である。
  笹川財団といえば、ネット上にも数多く取り上げられており、人間関係図として下図1などがまとめられていた。日本財団のHPでは下図2のように紹介している。
3.要するに、現在も笹川氏が中心であり、全国107自治体が総売上の中から日本財団が25%をとり、海洋、船舶、その他福祉事業に使うという。こうして平成23年度までに1兆9010億円が日本財団に交付された。なお、日本財団から東日本大震災被害には5億円、海洋関係のB&G財団に1000億円、笹川平和財団に170億円余、宝くじ関係の自治総合センターへ26.6億円、東京財団へ28億円が配られるなどしている。また、2013年度の役員報酬は計1億6121万円という。
  競走の実施は、2007年11月に日本モーターボート競走会が設立され、2008年4月から一元化されている。競走会は東京の笹川記念館内にあり、皆川浩二会長が代表理事だが、理事会の外評議員会には笹川陽平日本財団会長やメディア代表、開催市の協議会代表丸亀市長らがいる。競走会には売上金の1.3%が交付され、地方公共団体金融機構への納付金1.1%がこれに次ぐ。
4.施行者の一般会計へは競艇法施行以来3兆8278億円が繰り出され、自治体の土木、教育、住宅、消防、その他の財源となっており、その額は3兆8278億円になる(うち土木費だけで1兆5554億円)。これは大金ではあるが、107自治体60年とすると、1自治体あたり年6億円弱となり、そのために失われる自治体経費、損失(公務員給与から社会的費用損失)を考えると犠牲が大きすぎる。
5.結局、船舶振興会以来の日本財団は、全自治体一般会計収入の半額に近い収入を得ている計算になる。このような日本財団が、ハンセン病に金を出したという宣伝はあるが、ギャンブル依存症に資金を出したという広報はない。
  公営競技の中でも競艇は売上が年9200億円余であり、売上金のうち今や年2300億円の収入を107の自治体が分配して平均約21億円の収入となるも、ここには日本財団、競走会、金融機構への納付金と開催経費が含まれているので、いつ「赤字」となってもおかしくないといえる。

<図1> 個人サイトに掲載されているもの
14号2.JPG
<図2> 日本財団のHPより
  理事会
役職名 氏名 現職 就任日
会長 笹川 陽平 元・日本財団 理事長 2011年04月01日
理事長 尾形 武寿 元・日本財団 常務理事 2011年04月01日
常務理事 海野 光行 元・日本財団 海洋グループ長 2011年04月01日
常務理事 大野 修一 元・日本財団 国際部長 2011年04月01日
常務理事 佐藤 英夫 元・日本財団 国際協力グループ長 2011年04月01日
常務理事 田南 立也 元・日本財団 国際協力グループ長 2011年04月01日
常務理事 前田 晃 元・日本財団 経営企画グループ長 2011年04月01日
評議員会
氏名 現職 就任日
河村 幹夫 多摩大学統合リスクマネジメント研究所 所長 2011年04月01日
下村 のぶ子 株式会社 海竜社 代表取締役社長 2011年04月01日
田久保 忠衛 杏林大学 名誉教授 2011年04月01日
千野 境子 産経新聞社 特別記者 2011年04月01日
皆川 浩二 一般財団法人 日本モーターボート競走会 会長 2011年04月01日
屋山 太郎 政治評論家 2011年04月01日
渡部 昇一 上智大学 名誉教授 2011年04月01日

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