2014年10月21日

「花ちるや 競馬場より 肩車」 (清野幸男)

 毎日俳壇の小川軽舟特選の句。「評」に、ギャンブル好きは困ったものだが、子煩悩な父親らしい肩車の一語で親子の情を描いたとある。たしかに川柳でもギャンブルはあまり取り上げられない。世の中をえぐる川柳世界でも、賭博は欲得づくの世界で人も心の裏も露見しているということで、かつて選題から除かれた。だから俳句での特選はもっと珍しい。
 桜花賞というレースもあるが、花見に子どもを連れて行くようなところでない。子に馬を見せようというのだろうが動物園でなく、幼児には賭博のスリルも判るまい。賭け客の人混みに連れて行かれて、帰りに肩車をしても親子の情がどれだけあるのかと思ってしまう。
 実は、住之江競艇場に見学に行ったときのこと、次の“川柳”にしたい風景を見た。
ゴミ散るや競艇場の乳母車 / 煙舞う競艇場に幼児連れ
 投票券や煙・ホコリが舞うところに乳幼児を連れて行くのでは川柳にはなっても俳句にはならないのであろう。


posted by inoue at 00:00| Comment(1) | 会報29号 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ずっと前に住之江競艇場周辺のゴミ拾いの求人あった
Posted by at 2014年10月22日 23:42
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