2013年01月25日

コラム ギャンブルと年齢制限

 競馬法では、「未成年者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない」(28条)とされ、その違反は処罰される。これは、競輪の「車券」(9条)、競艇の「舟券」(12条)、
小型自動車の「勝車投票券」(13条)も同様である。
 ところで、通称totoの「スポーツ振興投票券」はBIGからミニtotoまで様々あるが、全てが未成年者でなく「19才に満たない者」に購入・譲渡が禁じられる(9条)。
さらに、通称宝くじ(ジャンボからロト6まで)の当せん金付証票法では、当せん金付証票の購入・譲渡の年齢制限規定もない。従って、宝くじの広告には、外国の宝くじの国内購入を禁ずる旨は書いているが、購入年齢の規制はない。
宝くじもtotoも馬券、車券、舟券なども、厳密には刑法23章の185~187条に禁止される富くじ販売にあたるが、これを法律で認めている特別規定自体、未成年禁止、19才未満禁止、無規制という一貫しないものになっているのである。その賭博性(ギャンブル度)はそれぞれ賭けタイプが異なるものではあるも、富くじとしての「賭博性」とその「反社会性」は変わらない。
そして、実質ギャンブルと言われるパチンコ・スロット店の客は、18才未満が禁止される。すなわち、17才では宝くじは買えるが、パチンコやtoto、公営競技はダメということになる。
これは当せん金付証票法が昭和23年に戦災復興資金の捻出ということで「当分の間」としてスタートしたことで、その弊害を十分に考えていなかった為であるともいえる。しかし、「当分の間」が67年以上続くなど全く理に合わないし、同じく昭和23年の競馬法の制限規定との不釣り合いは理解できない。
なお、totoは何故19才なのかについてもその意味がよく判らない。totoのほとんどは宝くじと同じシステムで同じところで売られる。一部に任意でサッカー勝者を予想できるものがあるので競馬等と宝くじの間で19才にしたとでもいうのか、よく判らない。
要するに、富くじ売りの商売の利権当局が「適当」に考えたというのであって、人の教育や成長度と判断能力など考えず「エイヤ!」と決めたというのであろう。
これらのギャンブルの中で最も青少年の「ルール破り」が多いのがパチ・スロである。実は、今の大人のかなりの人は15~17才でパチ・スロ店で遊んだ経験を持っている。
もし、パチ・スロ店が厳格に18才以上の身分証明を要求するとしたら、青少年保護の目的には合う。タバコを購入するのに成年の証明がいるのと同じにしてどこがいけないのだろうか。競馬場や競輪場、競艇場、競走自動車の入場や券売ウインズ、サテライト、ボートピア等も同じく厳格に証明書持参を義務付けるべきであろう。もちろん、欧米のように依存症でないことの証明書も求めるようにすべきである。
こんなに管理が厳しいと面白くないと考える人もいる。ルール違反は事後的なペナルティで十分だというのだろうが、それでは警察の捜査に全て委ねることになる。



posted by inoue at 00:00| Comment(0) | 会報バックナンバー | 更新情報をチェックする
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